女の子 「これは何?」

男の子 「これはね、とても大きなものなんだ」

女の子 「そう?そんなに大きくは見えないけど…」

男の子 「人によって大きさがまちまちなんだよ」

女の子 「とても明るく感じるわ」

男の子 「そうだね。でも明るさもさまざまなんだよ

      大きくなるにつれてだんだんとまぶしくなるんだ」

女の子 「へぇ」


女の子 「じゃ、これは何?」

男の子 「これはね、くっきりしたものなんだ」

女の子 「私にははっきり見えないわ」

男の子 「そうだね、でもそのうちちゃんと見えるようになるんだよ」

女の子 「みんなそうなの?」

男の子 「多くのひとはそう、でも…

      見えるのに目をそらそうとする人もいるんだよ」

女の子 「どうして?」

男の子 「そうだね、見えるものが見たいものだとは限らないんだよ」

女の子 「そういう時はどうすればいいの?」

男の子 「…ただ受け止めるしかないんだよ」


女の子 「じゃ、これは?」

男の子 「これはほろ苦いものなんだ」

女の子 「なんだか暗いね」

男の子 「そうだね、でもたまには必要になるんだよ」

女の子 「どうして?」

男の子 「それはね…」


二人はその部屋に忘れ去られた希望と

積み上げられた現実

そして放り出された失望について話した