ここはとある田舎町

人々は相手の存在に気づかないかのように

すれちがう


建物にも奥行きがなく

ただの薄っぺらい壁のようだ


プラスティックの木々の公園で

作り笑顔の二人がベンチにこしかける


この町はまるで無声映画のように

ぎこちなく時が流れる


この二人


男は不器用に人と触れ合おうとし

女は微笑みながら人を傷つける


そうやって互いに関係しあって

そしてまたその他大勢の人の波の中に

埋もれていく


今日も人々は無言のまますれ違う

お互いに気づかないかのように…