二人の決断。僕にはもうどうする事も出来ない。

君を幸せにしたいと思った事は本当だよ。

一緒にいたいと思った事は本当だよ。

一緒にいたいと思ったんだ。それだけで良かったのに。

難しいよね。

僕はすごく臆病だから、いつも将来の事を考えちゃうんだ。

先の事なんてよく分からないのにね。

多分、大切なのは今なのに。

うまく生きる事が出来ないんだ。

ごめんね、不器用なヤツで。

「カギ、返すね…。」

そう言って君は、僕の部屋を後にした。

もう遅いのかな。いや今なら間に合うかも。

格好悪くてもいい。嫌われてもいい。

もしやり直せるなら…。

そのカギを手に取り、バタンとドアを閉め君の後を追った。

近くの公園でうずくまっている君を見つけたのはすぐのことだ。

「君を大切にしたいんだ…。」

息もきれぎれに伝えたこの言葉は

君には届いたのかな。

彼女にカギを渡しあの部屋に戻って、

また二人の今を生きようと思ったんだ。