長かった冬も終わり

新しい息吹が雪の間から

ひょっこりと顔を出す


赤茶けた地面がぬかるみ

雪解け水が大地へと染み込む


やがてこの雫が春には

大地の底から木の根によって吸い上げられ

幹を通り

新緑の葉から空気に散って

雲となり

また大地を潤す


その頃にはもう新鮮な気持ちで

日々をすごしているかもしれない


そんな何でもない日常に

あの日の記憶が潤いとなって降り注ぎ


そして運命にめぐり合わされた

二人の足をとめる